ここのブログでも話題のワードなので何度も取り上げています
「DX」
キーワードだけが先行していますが実態が見えて来ていない状況です。
角度を変えてもう少し掘り下げて見ます。
改めて語源から
Wikipedia
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という仮説である。2004年にスウェーデンのウメオ大学教授、エリック・ストルターマンが提唱したとされる。ビジネス用語としては定義・解釈が多義的ではあるものの、おおむね「企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」というIT化といった意味合いで用いられる。
語源を見れば見るほど???になる典型的なバズワードです。
あくまでも概念で語られるために、真面目な性格の方には?マークがよぎります。
あくまでも「おじさんデジタル講座」なので一旦、DXを離れて昔の
お仕事を連想して下さい。
昔々PCが登場するはるか前
今から30年以上の昔話から
報告書は手書きで書いていた時代があったそうな…
レポート用紙に鉛筆で「書いては消し書いては消し」
それから程なくしてワープロなるOA機器が登場し
鉛筆が不要になり「書いては消し書いては消し」の作業が楽になった
その次に登場したのがPC
作った資料をメールしたり、コピペしたり共有が楽になった
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」
デジタル機器の登場で紙(アナログ)からデータ(デジタル)に変革
これがまさにDXの本質になります。
ではなぜ今新たに「DX」と騒がれているか?
極論から言いますと
上記の「アナログ➡︎デジタル」の進化で止まってしまった。
ここに尽きます。
「アナログ➡︎デジタル」の変革は時代の流れや外部要因によって
もたらさらた変革「DX」でありまして
各社や部署、各自が自ら変革をした内容ではありません。
先ずはこの部分をしっかりと理解して下さい。
ここからは一般論として聞いて下さい。
比較的、サラリーマンの方々は上司や会社からの指示待ち業務が多いと思います。
例をあげると、新人の頃上司からお仕事を教わるとそれをしっかりメモして
教わった通りに従うのが一般的です
「これは違うのでは?」などと言おうものなら最近の若者は…と
それを良しとして長年の業務として行って来ました。
その間に多少の改善、合理化はあったと思いますが
そもそも論として「その業務は本当に必要?」「根本的に変えられないの」
こんな事を言おうモノなら「変わり者」「言われた事だけやってろ」
こんな時代を長々とやって来て今があります。
こんな空気感を醸し出して行く中「働き方改革」「労働生産性」の名の下
昔ながらのお仕事の進め方を良しとして来た「日本国株式会社」の全社員が
世界から遅れを取り、コロナ禍で白日の下になったという事です。
これは「どげんかせんといかん」と思った日本国株式会社
が言い出したのが「DX」になったと言うお話です。
これを理解して頂ければ「DX」とは具体的何かでは無く
人それぞれ、会社それぞれのゴールがまちまちの「概念」で有ることが
わかっていただけると思います。
正解がありそうで正解がないのがDXでして
常に答えを求めて仕事をして来た方には「馴染みにくい」
なので「しっくり来ない感」はこの辺にありそうです。
その説明を端折って「DX出来ない人は遅れている」
とか「これが出来ればDXだ」「DXとはこう言う事だ」
が単なる掛け声に聴こえているのが事実かと思います。
本来のDXの意味合い自体は決して新しいモノでは無く
「業務を変革した内容をITの力を借りて行きましょう」が本質で
「ITの力を借りて業務を変革しましょう」
この辺の整理ができていないので、頭の整理がつかず?マークになります。
では、本当の意味でおじさんたちに「DX」は出来るのか?
実は難しいと考えています。
行政で有れば、ガチガチに縛られたルールや規制
職場で有れば、凝り固まった定型業務や反対勢力
今まで変われなかったのにも理由があります。
- 変わりたかったが変われなかった
- 反対勢力があったので諦めた
- 変わる必要性を感じなかった
色々な理由があります
これを、今更 「変わらなければならない」と言われても
おじさん世代には難しい…このギャップ感が今の日本の実情です。
答えは簡単です
基本、おじさんたちには変革は難しいです。
特にアナログからデジタル移行時を生きて来た世代の方々は特に
デジタル機器を使い倒す事で精一杯です
で有れば、デジタルネイティブな若者世代に任せましょう。
はなから既成概念にとらわれない方々の発想が重要です。
- 何でこんな無駄な事やっているの?
- そもそもこのデータは何のために取っているの?
- この仕事をこのツール(SaaS)に置き換えましょう
この様なデジタルネイティブな方々の意見に耳を傾けて
おじさんたちはその意見に「反論やマウントをとる事無く」懐柔していく事が「おじさんDX」と考えます。
この辺がまさに、政府が進める「デジタル田園都市構想」や「GIGAスクール」などの次世代への「デジタル人材教育」への期待の表れです。
厳しい言い方になりますが、大企業の40歳早期退職などはここに書いた内容を顕著に物語っていると感じます。
頑張れ自分、頑張れおじさん
ーPRー