前回はNISA2024年実績と2025年投資戦略について考えました。
将来に向けての投資戦略は出来た…よしよし
と思いきや、大事な落とし穴があります。

投資で大切な出口戦略、目的をどこに定めるか?

こんなお話をさせていただきます。
「投資の目的は?」と問われた際にどのようにお答えになりますか?
「将来不安の解消」「FIREして悠々自適に」と色々あるかと思います。

しかし、多くの方々(私も含め)出口戦略やゴール(目的)を曖昧にしている可能性があります。
良く言われます目的の手段化です、投資が目的になってしまう事です。
投資は目的では無く手段であり、利益確定後の活用が目的で無くてはいけません。

最終章として「出口戦略やゴール(目的)」を一緒に考えましょう。

良くあるお話として、宝くじで億万長者になってしまった人の顛末
など耳にした事もあろうかと思います。
大金を手にした事のない方はやはりお金の使い方を知らないケースが多い様子です。
「イヤイヤ私は大丈夫だよやりたい事、買いたい物が沢山あるから」
と言われる方ほど実は心配だったりします。

一度手にした大金が目減りするストレスを感じたことがないからとも言われています。
一気に増えた預金通帳残高、大盤振る舞いで散財をして行きます。
するとドンドン目減りしていく中、次は無くなってしまうストレスが大きくなり
性格が歪んで来てしまうというのがゴールと言うオチですが。

これは決して他人事では無く、実はお金の勉強をしていない人にはあり得る現実と捉えましょう。
そこで大切になるのが、投資の先の出口戦略や投資の目的を考えることです。

若手世代vs高齢世代では進め方が違います③でもお話しましたが
世代によって「出口戦略や投資の目的」も大きく異なります。

Z世代の投資戦略

20年後を想像しましょう、今が20歳であれば40歳、30歳であれば50歳です。
当然ではありますが、この世代の方は老後の心配よりも近しい未来の心配の方が大きいでしょう。
この間に結婚するかも知れません、マイホーム、マイカー
子どもが産まれれば20年後には20歳前後で教育費もかかるでしょう。
自身も元気で多感な時期です、趣味もいっぱい経験したいですよね。

この世代の投資戦略は「バランスの取れたコツコツ積立て投資」
出口戦略は
現在はもちろんでしょうが、将来に向けての蓄えは必要になります。
先ずは少額でも良いので20年後を見据えての投資戦略をおすすめします。
そうして出口は「目的の資金に使う」になります。
ある時期にまとまった必要な資金が必要になる時期が来ます。
そのための余剰資金の蓄えが目的です。

その際におすすめするのが「NISA制度の積立投資」になります。
悪手である学資保険を行うイメージと捉えて良いと思います。
※学資保険は手数料がバカ高いのでオススメしませんが

月々3万円でも貯金をするイメージで長期目線での「S&P500など」 の積立て投資をおすすめします。
手持ちの資金も確保しながら、少額でも良いので長期積立てで大きく膨らむリターンに期待しましょう。

高齢者世代の投資戦略

想定として50代であれば20年後は70歳、60代なら80歳です。
悲しいかなあっという間に年はとりますね。

しかし若者世代との違いは大きな投資はある程度落ち着く時期に入ります。
まあマイホーム修繕やマイカー購入などは一時的にはあるかもですが
多くがこれからの人生の伏線回収の時期に入りますね。
人それぞれライフプランは違うかもですが

参考までに私自身の出口戦略と目的を明確にしてみます。
若手世代vs高齢世代では進め方が違います③でもお話しましたが
若者世代とは出口戦略も目的も違います。

80歳過ぎて多くの資産があっても困ります(全然困りませんがww)
やはり投資しながらも、配当金をいただき
年金+配当で悠々自適に孫の小遣いや旅行に使いたいですよね。
と言う事を勘案して、投資対象のアイテムは高配当ETF(楽天SCHD)に全振りして行く方針です。

なので投資メインでは無く、「配当メイン」にして使う方に知恵を使いたいと思います。
元々が貧乏性なのもあり、あまり物欲もなくミニマリストを実践しているので使う機会は少ないですが
好きな時に好きな場所に旅立てる準備はしておきたいですね。
そうして残った投資資産は子どもたちに譲って行こうと思います。

まとめます
高齢世代の出口戦略は「高配当ETF」にて配当還元で日々の生活を豊かに
目的としては「伏線回収」になります。残すより生きた使い方を学び日々の生活を豊かにして行くのが
ゴールになりそうです。

高齢者世代は若者世代とは戦略が大きく異なります。
もちろん年金生活での将来不安も大きいでしょう
かと言って長期投資にばかり目を向けると投資で貯めてもいつ使うの?
使いたい時には体もボロボロでは意味もありません。

そんな際の投資戦略としては、毎月の配当金も受取りながら併せて
中期的な資産運用を目指しましょう。

NISA制度の「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の使い分け運用です。
「つみたて投資枠」の方では毎月積立てで「S&P500」を買い続け
「成長投資枠」の方では高配当に期待出来る「楽天SCHD」を一括購入します。

中長期で資産形成しながら、年4回の配当金を受取れる商品をバランス良く購入する事をオススメします。
配当金で普段生活に彩りを得ながら中期的な安心もあわせるイメージです。

この様に自身のライフステージ(ライフスタイル)にあわせての
資産運用が大切になります。
こんな感じで楽しい投資ライフを満喫して見てください。