日々の業務に追われる中で、あなたはこんな風に感じたことはありませんか?

「今の進め方でいいのか、なんだかモヤモヤする」
「新規案件を受けるべきか否か、ずっと決められない」
「異動や転職、このまま今のポジションで良いのか、判断できない」

――これらの“モヤモヤ”は、一見すべて「悩み」に思えるかもしれません。
しかし実は、それが本当に「悩み」なのか、「迷い」なのかを見極めることが
ビジネスパーソンとして大きな分岐点になります。

■ 「悩み」とは、選択肢が明確な状態

たとえば、A社かB社、どちらの取引先と組むか――。このように選択肢がはっきりしていて
どちらを選ぶかで結果が変わるようなケースは、典型的な「悩み」です。

この場合、必要なのは情報収集と意思決定
つまり、リスクとリターンを比較し、メリットとデメリットを洗い出したうえで
「どちらが最善か」を自分なりに導き出して進むことが求められます。

そして、悩んだ末に選んだ道が、後に正解だったと証明されるのです。
重要なのは、「悩みにはゴールがある」ということ。悩みは解決するための問いであり
答えを出して進むことができる。

■ 「迷い」とは、選択肢すらあいまいな状態

一方で「迷い」とは、選択肢すら整理されていないカオスな状態です。
あれも気になる、これも気になる。でもどこから考えたらいいのかわからない――そんな時は
実は「悩んでいる」のではなく「迷っている」状態です。

この状態では、考えれば考えるほど視野がぼやけ、エネルギーだけが消耗され
結果として「何も決められない」「何も進まない」ことになります。

ビジネスでいえば、企画の方向性が決まらずに何ヶ月も膠着状態に陥ったり
意思決定者の曖昧な態度でチームが宙ぶらりんになったりするのが、典型的な“迷いの現場。

■ まずは「悩み」か「迷い」かを切り分けよう

この違いを知っているだけで、仕事の進め方は大きく変わります。
• 具体的な選択肢があるか?
• 決断すれば前に進めるか?
• 判断に必要な情報は揃っているか?

これらに「YES」と答えられるなら、それは「悩み」です。
あとは、情報を精査し、自信を持って選べばいい。

一方で、そもそも何に悩んでいるのかも言語化できないなら、それは「迷い」です。
この場合、まずは状況整理と優先順位の明確化が必要です。
頭の中を整理し、考えるべきテーマを「悩みに変換」していくことが、迷いからの脱出ルートになります。

■ まとめ:あなたが向き合っているのは「悩み」か「迷い」か?

ビジネスにおいて、判断力は武器です。
しかし、判断する前に「これは悩みか?それとも迷いか?」と一呼吸置いて見つめ直すことが
実は最初の一歩として最も大切なのです。

悩みは決断して進むべき。
迷いはまず、悩みに変換するところから始めるべき。

この視点を持てるかどうかで、あなたの仕事のスピードも、質も、未来も大きく変わっていきます。

「あなたの困ったは既に解決している誰かがいます by まちの総務」