前回のブログで言葉が少し攻撃的でお叱りや批判もいただきましたが
もう少し突っ込んで解説してみます。

ベースに二つの考え方があります。

・過去のモノづくりにこだわり現状の進め方で行くか?
・新たな枠組みを再構築してゼロスタートして行くか?

ようは「継続(アップデート)」or「変革(再構築)」になります。

アフターコロナの時代において、大きな変革をしなくてはいけないのは事実です。
特にコロナ禍において、立ち止まってしまったことの多くは
直接はコロナ影響ではありますが
コロナはカンフル剤と捉えると、何も変革をしなければ

いずれは真綿で首を締めながら徐々に衰退する・・・
ここを教えてくれたと考えるのが正解かと感じます。

そこで、先ずは過去の焼き直し(アップデート)では無く
自身の考えを一旦破壊して再構築する思考で探っていくのが
ニューノーマル時代には正解に近いのではと言う思いです。

モノづくりの基礎知識を否定している訳ではありません(言い訳がましいですが)

今の時代、知識はググれば出てきます。
知識を単にレクチャーするなら、一つだけ著名な講師に依頼して「映像研修動画」が
あれば良いです。

ここで注意しなければいけないのは
「知識」と「行動」は違うという事が前提です。

「知識を学ぶ所は世の中に沢山あります」では「行動」はどうでしょうか?

この「行動」には様々な要素が混じり
「コミュ力」「気付き」「判断」・・・まだまだありますが

これは俗に言う社員研修では「演習」と言う形でチーム討議で学んできました。
ここの学び方に「変革」を求めて行く事になります。

我々が過去に提供してきた「モノづくり社員研修」は
基礎や考え方を学ぶ「座学」とワークショップ形式で意見討議を行う「演習」と言う形で進めてきました。

これがコロナ禍において、集合研修が完全にストップ(3密を避けるために)
では、研修自体を集合研修(リアル)では無く、リモートや映像研修にシフトしましょう。

この様に安直ですがアップデートを考えます。
リモートや映像研修は「座学」の置き換えにはなりますが「演習」には向きません。

ここが今回の変革のポイントになります。

集まれない今、従来通りの演習を行うのは困難。
では、従来通りの演習を違う形「オンライン(デジタル化)」に置き換えるのが有益か?
この考え方にはずーっと違和感があり悶々としていました。

「この演習で得られる価値」を再定義して変革案を探ります。

半年や1年で環境が大きく変わる事は無いですが
少なくとも、3年5年のスパンではモノづくりの現場は大きく変わって行くと思います。

それは「AI化、ロボット化」です。
少し未来を整理します。

・穴はロボットが開けるので、穴の開け方教育は不要
・空いた穴の寸法や検査はIoTが判定し結果を提示するので教育は不要
・不良が出た場合の対応や対処はAIが判断するので教育は不要
・不良原因の対策もロボット側で行うので不要

少し極論ではありますが
「モノづくり」「品質管理」「工程管理」は置き変わる

人がするのはAIやロボットでは出来ない部分・・・ここが重要になります。
この部分を一緒に考え、知識としてAIやロボットを改良し作り上げていく

この様な人材を育てる事が重要と言う内容です。

ここから導き出した回答は
・向こう数年を見越した人材の育成
・モノづくりの変革できる人材育成

併せて
・設備保守技術者
・AI,ロボットのフィールドエンジニア
・IT分野のコンサルティング

ここに力を入れて行く、講師陣も頭の中を変革してこの勉強をして行かなければ
取り残されて行きますよ
と言う自分への戒めでもあります。

柔らか頭に変革してもう少し具体論を次回は考察してみます。