ものづくりセミナー講師や企業サポートで一緒に活動をさせていただいております
「現場改善のプロフェッショナル」の方が本を執筆されました。

現場改革を阻む暗黙のルールとは?
“脱”下請け・中小製造業復活 7つの改革
濱田 金男 (著)

コロナ禍の現在、社員研修(集合研修)と言うモデル事業が縮小する中
下を向かずに、自身で培った人脈や経験を活かして「一つの形(本)」を出版

以前から大量の文書をアウトプットする先生であることは知っており
HPでも積極的にブログを執筆しており、アウトプットの先輩でありました。
合同会社 高崎ものづくり技術研究所

内容も切り口も面白く、私の方で主催しております
専門家の情報発信サイト「エキスポット情報局」でも寄稿していただいておりました。

さて本書の内容です。

申し訳ないですが、この類の本で興味をそそられたり面白く見る本でない事は
表題を見るだけでわかりますよね。

ターゲットも特殊で、先ず万人に刺さることはないです(笑)
私自身も既にこの分野で育ってきたもの
前職はモノづくりの会社で品質やシステム開発を経験してきた身としては
退屈この上ない内容であることには違いない・・・

と高をくくって読み始めました。
しかし、読み進めるとなぜか?「読みやすい」です。

そこらのなんちゃって専門家が書いたお堅い本と言うより
現場の経験者が自分の言葉で書いたブログの延長と言う感じです

見るのも書くのも好きなブログマニアからすると非常に読みなれている読みやすさです。
また、文書の随所に書かれている「現場の事例です・・・」
これが具体的なのが刺さります。
しかし、本当に残念な所は、事例会社との守秘義務もあり実会社名投稿が出来ないところですね。

読みやすさのポイントが分かりました。

単なる技術や難しい用語説明の本ではなく、テクニックに特化した内容であるからです。
まさに「そうそう・・・」「わかるわかる・・・」こんな感じです。

  • これって、現場を経験した人だけに刺さる内容なのか?
  • これから働く学生にも刺さる内容なのか?
  • 女性には刺されないかな??
  • どのクラスの経営者まで刺さるかな?
  • 中小企業で中間管理職をしている人に刺さるかな?
  • 旧態依然とした昭和的企業の人に刺さるかな?

そんな目線で見てしまいます。
ここまで文書を本にするには、自主出版にしてもかなりの工数と費用は掛かっているでしょうね。

でも、この分野は大きくバズる分野ではなくニッチな分野です。
折角なのでここまで来たら、この本の解説動画で一章から四章に分けて解説していけば
ものづくり教育用の素材が出来そうですね。

筆者のセミナー動画「工場の改善を会社の利益につなげるには」
この次の展開があるのかまでは知りえていませんが
可能であるなら・・・
これは私からの提案と言うかお願いです。

過去に改善を実際に行った企業様とタイアップして具体的な「改善事例集」
これは本でなくてもブログでも良いと思います。

企業経営者や担当者と一緒に活動し改善を行った会社の経営者にこの本を見ていただき
共感を得て、許可を得て、次世代の見本として
この本とセットになれば、もっともっと刺さると感じます。

現在は特に、ネットを見れば多くの情報にあふれています
しかし、多くの方は色々な情報に接しますが他人事や対岸の火事です。

中々自分事とか自分の課題にマッチしないことが多いです。
なので次のアクションに繋がらない、情報マニアになっています。(特に私・・・)
たとえ内容がニッチでも、数人の心に刺さり、行動を起こす起爆剤?スイッチになることが
本書を書いた目的かと思います。
*勝手な解釈ですいません。

いずれにしても、筆者の濱田金男さんは
このコロナ禍で皆が下を向いて嘆いている時に、あえて上を向いて一つの事を成し遂げました。
それがこの本です。

まさに今、この時期に前に進んでいる行動力と実行力に只々頭が下がります。
これからもよろしくお願いいたします。

この本はamazonでも購入が可能です。
中小製造業の経営者の皆さま、先ずは会社に一冊バイブルとしていかがですか。