HPも第三第四世代に入って来ています。とブログでも書かせて頂いておりますが。
特に最近感じる傾向です。
今までは技術的にもデザイン的にもハードルが高く、HP作成と言えば外注業者に丸投げで、綺麗で手間のかかったHPが全盛でした。
しかし、経営者の方々も外注任せのHPで動きの無いHPや攻めていないHPに気付き
次のHP改定時には大幅にリニューアルを・・・と考えての問合せも増えて来ています。
そこで、表題の「メーカーが取るべきHP戦略と中小企業が取るべきHP戦略の違い」について述べてみます。
はやりHPで目に留るのはメーカーHPですよね。
メーカーの定義とは様々な解釈が有りますが
ここでは「自社ブランドで販売する」会社をメーカーとします。
パナ、Apple、トヨタ、コカコーラ・・・思い浮かべますね。
これらの会社は、自社で売る必要なく販売店や代理店が販売をしてくれますのでメーカーの役割はブランド構築になります。
俗に言う「CI戦略」です。
CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつ。
各メーカーは大手広告代理店(CI専門家)や社内にCI専門部署(広報&戦略部門)を作って展開しています。
当然多額な広告宣伝費を掛けて、ブランド構築を行っています。
中小企業の経営者はこの分野を狙いますか?
多分、ビジネスモデルも規模、資本全ての面で違います。
中小企業には中小企業が攻める分野や注力する分野が有りますよね?
この分野を整理します。
分かりやすく進めるために、小規模店舗や小規模事業者も例に取ります。
少人数の小規模事業者の取るべき戦略はトップ自ら積極的に関与して行く以外に勝ち目はないです。
よっぽどの世界に誇る特殊技術や強みが有れば別ですが・・・
しかし、従業員を多数抱えた中小企業ではトップ自らこの部分に特化する事は難しいです。
そこで良くあるケースが
社長「そろそろ弊社もHPをリニューアルしたいね、何か考えて」
「これからは情報発信の時代だ、SNSやブログで発信してお客様のハートをキャッチしよう」と号令だけ掛けますが
HPと言う手段のお話だけするので、目的や進め方が曖昧のままの指示なので体裁は整えますが後が続きません。
・・・こんなHPをいっぱい見ていませんか?
まだまだHPと言う物に意識や意義を認めていない、右向け右文化(他社がやっているから自社も)
位の軽い気持ちでスタートする物ですから、外注業者のいいなりになります。
気持ちや思いのこもっていない、無機質なHPが出来上がる訳です。
外注メーカーもそこに乗じて、流行の技術で動くHP(Flash対応??今となっては古いですが)を時間と費用を掛けて作って行く訳です。
いまだにHP上でFlash対応の動くページがある会社は、この手の会社だと予測します・・
当時は多分数百万レベルのHPを作っていたと思います。
話が脱線しましたが
中小企業が取るべきHP戦略とはに戻します。
一度、HPの有り方や自社のポジショニングに関して、社内検討する事を提案します。
HPを作る意義を再確認する
技術を売りにしたいのか?⇒新規受注を受けいのか?
会社の魅力を売りにしたいのか?⇒リクルートに力を入れたい
同業他社との差別化をしたいのか?⇒強みを再認識
単なる会社案内としての位置付け?
これにより、進め方やターゲット(見せたい人)、内容が変わって来ます。
そうなりますと、HPは単なる外注丸投げ案件から、自社の戦略の一部に意識が変わって来ると考えます。
重要なのは経営者や管理職がHPとかPC、プログラムの苦手意識からの丸投げでは無く。
HPと言う本質に向き合い、その結果としての社内に仕事としての位置付けに昇華させて進める。
技術やデザインは外注に任せても、魂(笑)や運用(継続できる仕組み)として社内に残す。
この様にする事で自社の進め方が明確になると考えます。
ここまで来ると、社長から思いたった時に「ブログ更新しておいて・・・」
等と無責任な指示では無く
「今期はこの部分に力を入れたいから、これに関しての記事を精査(準備)して定期的に更新しなさい」
と言う指示が出たらどうしますか?担当の目の色が変わるとは思いませんか?
まとめ
中小企業がHPを作成する際にベンチマークとするのはメーカーHPや地元企業のライバルでは無く
全国の同業や同規模会社を参考にして下さい。
最近では、様々な組合(工業関連であれば同業者組合HPとか商工会議所HP)が関連企業の紹介HPを作成していますので情報収集は楽になっています。
参考になるページが多数あります、逆に「やっちゃた間HP:業者丸投げで更新無」にも気付くと思います。
その様な目線で自社HPを見ると自ずと進め方が決まって来ると思います。
是非、この様な方向性で進めて見て下さい。
ご相談に乗らせて頂きます。
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