IT系やデジタル関連の興味からも「未来予想」とか「未来予測」の類は大好きです。
次はどんなテクノロジーが出てくるのかな?や何が大きく変わって行くだろう?に興味津々です。
そんな中、総務省のHP上に面白い情報を見つけたので読み込んで記事にしながら色々と妄想しながら
予測して見ます。

2030年代に実現したい未来の姿と実現に向けた工程イメージ
情報通信審議会 情報通信政策部会IoT新時代の未来づくり検討委員会とりまとめ案(『未来をつかむTECH戦略』)より

前回は2030年代に実現したい未来の姿(地域づくり) 「C:コネクテッド」について解説しました。

2030年代に実現したい未来の姿(産業づくり) 「T:トランスフォーム」

T:トランスフォームとは設計の変更を前提とした柔軟・即応のアプローチにより、技術革新や市場環境
の変化に順応して発展する「トランスフォーム(変容)」の社会

  • 金融決済:らくらくマネー
  • 流通・運輸:えらべる配達
  • サービス業:三つ星マシン
  • ものづくり:手元にマイ工場
  • 一次産業:全自動農村

自身の予想も含めて解説します。

・金融決済:らくらくマネー【実現度:⭐️⭐️⭐️】

要素:支払は完全キャッシュレス。購買履歴の作成や信用データの形成も自動化でき、家計管理・借入れ
や各種申告にも簡単に対応

この分野は現状でも進んで来ましたね、どこが正解(目指す未来)かは現地点では分かりませんがスマホ
個人認証と合わせてキャッシュレスは必然性があります。商店の自動レジ(自動決済)に関してはまだまだ
環境整備面で時間はかかりそうです。
ネット上で全ての購買履歴が把握される事に多少違和感もありつつですが、各種申告に紐づく事で便利に
なる事は歓迎です。

・流通・運輸:えらべる配達【実現度:⭐️⭐️⭐️】

要素:ドローンが空から、ライドシェアの車が玄関に、スーパーが丸ごと近所に。色々な無人配達をネット
で選べて、買い物難民も解消

これらも技術的には既に確立はしておりますが、規制によって遅れている感じは否めません。官が主導する
のか民がバラバラに動くのか?によっても広がり具合が変わって来ますね。優先順位の問題と強い政府の
リーダーシップ次第で早い未来の実現に期待したい分野ですね。

・サービス業:三つ星マシン【実現度:⭐️】

要素:各地の素材を使いつつ、個人の健康状態も加味しながら、家庭や有名レストランの味をAIが正解
かつ高速で実現。

この辺は期待はするものの、範囲や具体性がまだまだSF映画の枠を超えて無く、実現性はかなり遠くに
なりそうな気がします。
瞬間冷凍技術と冷凍配送が充実する事で調理済み食材が美味しく簡単に食べれると言うのが実現解になる
気がします。

・ものづくり:手元にマイ工場【実現度:⭐️⭐️⭐️】

要素:日用品や雑貨など、データを買って自分でプリント。日頃学んだプログラミングで世界に一つだけ
のデザイン加工。

これはもう少しの所まで来ていると思います。材料の選択肢も増える事で一家に一台、または近所の
コンビニに複数台とかハードインフラが整う事で、100円ショップ的な製品は手元で加工出来る。
これはワクワクします。

・一次産業:全自動農村【実現度:⭐️⭐️⭐️】

要素:農業など地場のなりわいはIoT・ドローン・ロボットが担い、人手不足や高齢者の負担を解消。
生産性も高まり、景観も維持。

これは絶対に進まなければならない世界を巻き込んだ近々課題ではありますが、日本国内では別の問題
(小規模農家のために予算余力が無い)など個別の農家だけでは絶対に解決出来ない部分があります。
国策や大規模化(株式化や大手参入)障壁を低くして環境面から変革しないと技術革新だけでは進まない
悩ましい部分ではあります。まだまだ時間は掛かりそうな気がします。

まとめ

この分野「産業づくり T:トランスフォーム」については技術革新と言うよりも、環境面や制度面の遅れ
具合が今後の進捗に影響しそうです。
理想を掲げて実現するにも資金は必要です、永続的なサポートも必要でしょう。後は誰が優先順位を付けて
進めるか?(国主導、民間主導)この辺のせめぎ合いはもうしばらくは解決出来ずに時間だけが経過しそう
です。社会主義的な考え方で進むか今まで通りに進めるか?待った無しです。