前回、ここで書いた内容
DX出来ない残念な事実、不器用な真面目さが合理化阻害要因
に対してもう少し深堀します。

少し耳の痛い内容になろうかと思いますが
これは多くの場合での当てはまる事実なので前向きに耳を傾けて下さい。

改めて整理します。
多くのサラリーマンは総じて「真面目」です。
上司の指示は絶対?会社の文化を許容&強要、固定概念に縛られ
はみ出そうモノなら同調圧力を受ける

その上、外部からは「変わらなくちゃ」と煽られる
まさにサラリーマンはストレス社会の最前線にいらっしゃいます。

真面目なサラリーマンが陥る不都合の真実

何か会社やお客様から指示を受けた場合
真面目な方は頑張って応えようと色々と悩み苦しみ回答を導きます
その多くが「楽をしよう、よりも苦労を選びます」

一事が万事、ミスはできない、間違ったら修正出来ない
出来る限り完璧を目指します。
この時に「不都合の真実」が起こります。

そうです、対応するのにお仕事を増やしてしまいます。

何らかのトラブルを例に取ります。
トラブルが発生しました(日々現場では様々なトラブルに直面)
関係者で内容を協議して対応策を練って、ことを収めます。
いつしか、同様のトラブルが起きます。

ここでケーススタディです。
前回と同じトラブルが起き、毎回都度トラブル対応していて
トラブル情報が共有されておらず、対応も都度
これではトラブルは無くならない………この対応策を協議

課題抽出

・トラブル内容(報告書)などを残す仕組みが無い
・情報を伝えたり共有する仕組みが無い
・指示や対応策が守られていない

結果、毎回トラブル対応に追われて仕事が滞る

対応策

・情報共有するシステムを導入する
こんな内容をイメージ出来ませんか?
一見あっています、解決策が出ました。
これならグループウエア入れれば直ぐに解決しそうです。
その結果、無事にシステム導入(経営者はホクホクです)

現場の対応

・担当者はトラブルレポート書く手間が増えた
・上長は何やら確認項目が増えた
・システムに保管するための入力項目が増えた
・共有するためのマニュアルを作成する仕事が増えた

何やら、単なるトラブル対応のはずが新たな仕事ばかり増えて
システム入力手間も増えて何やら面倒で使いにくい
情報共有しても見ない、見せるためにマニュアル作成して教育

トラブルを解決する議論ではなく、情報を共有する方向にかじが切られました。
手段が目的化した事例です
これはもう第三者の外科手術でしか対応できないようです。