「俯瞰思考でDXを推進しましょう」とお話しする中
お客様から「俯瞰思考は分かった、でもDXと私の直近の仕事が結びつかない」
とお叱りのお言葉を頂きました。
「それは自分で考えて、知らんがな……」とは言いません。
この件について少し解説して見ます。
この方の言い分はこうです。
リスキリングやデジタル化、DX云々、AI化諸々今後の事はその様な方向に進むでしょう
でも私の直近の業務改善や効率化の仕方がわからない。
「事件は会議室で起きているのでは無く、現場で起きているんだ 」by 青島刑事
こんな感じでしょう。
確かに大上段に構えて、デジタル化だDX化だと理論付けられて
改善だ改革だと叫ばれても…どこ吹く風状態の様です。
理屈や夢では無く、今現在現場で起きている日々忙しい事務仕事
これで手一杯で、代わりの人もいないので他の事考えている余裕はありません。
これは一部の方の意見では無く、大方この様に冷めて見ている方々も多そうです。
具体的な忙しい内容は言及しませんが
日々与えられた情報を入力して処理する一般的な事務仕事です。
その量も、結構な量でそれを提示時間の中で、ミスなく素早く入力するのがお仕事の様です。
負のルーティン…魔のルーティンに陥っている状況の様子です。
その方に「AIで今後無くなる事務仕事」などと言おう物なら
「直ぐに無くなって欲しい、早く早く‼︎」こんな感じです。
これは、周りや上司に相談しても「簡単な事務仕事だから」で片付けられ
軽く見られて見過ごされている可能性も大です。
そんな時に「DXセミナー」などで「お仕事は俯瞰思考で」…と言われてもと言う感じです。
ここを何か救う手立ては無いのか?
個人の案件毎に対応してサポートすべき何か?
まちの総務的に俯瞰思考で検討して、解決の糸口を見出すのか?
「頼まれ事は試され事です」
やはり進め方は変わりません。
「俯瞰思考で一旦考えて、そこから落とし込む事」結局遠回りですが近道です。
とある分かりやすい事例からお話しします。
とある製造業のお客様様です。
日々、B2Bのお客様から注文が入ります、それも結構な量(件数)です。
あるお客様からはFAXで、あるお客様からはPDFの添付メールで
それを受けた、事務担当者が現場に指示するためにExcelに手入力で台帳化
毎日、数百件以上の情報を様々な企業から受けて入力しています。
注文が入り納期もあるので時間的制約もあり、現場作業に直結するのでミスも許さずです。
その事務員の方は入力は早く、比較的ミスも少ない様です。
事務経験も長く…でもいつも忙しいのでイライラはしている模様。
この方の中では、Excel台帳を少しずつは改良して入力から出力(印刷)はマクロ組んだりしている模様。
さて、ここでケーススタディです
何をサポートすれば、この方の業務は改善出来そうですか?
シンキングタイム…チィチィチィ
- Excelでは無くシステム化して対応する?
- OCRを検討して自動入力を可能にする?
- 要因を増やす?
ヒント①は俯瞰思考で源流に立ち返るです
ヒント②は上長も巻き込むです。
次回に続きます。