話題のキーワードを読み解きながら学んだり考えたり、突っ込んだりして
自身の知識の中に落とし込んでみます。

「デジタル田園都市構想」についての解説です

お国主導の方針なので、かなりふんわりとしており
総花的な感もあり「助成金や交付金のバラマキ」で尻つぼみにならなければ良いな…
こんなイメージの色眼鏡で見てしまう節もありますが
「まちの総務」を通じて少し関係性が出て来そうなので資料を読み込んで整理してみます。

デジタル田園都市国家構想は、岸田首相が「新しい資本主義」実現に向けた成長戦略の最も重要な柱と位置付け、地方からデジタルの実装を進め、都市間格差の解消と地域活性化を目指すもの。、さらには、地方から国全体へ、ボトムアップの成長を実現」することを目的とする。

ウーン、何となく言わんとする事はわかりますし異論は無いですが

「何?何で?今さら?課題は?どの方向を目指すの?ゴールは?」
「国主導?地方主導?関係企業主導?」
色々と???マークがよぎります。

いきなり個別案件に掘り下げると方向を見失うので
概要の全体像から読み解きながら個別案件「まちの総務」として関連出来そうな内容に落とし込みます。

「デジタル田園都市構想」概要から読み解く

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想

デジタル田園都市国家構想の目指すべきもの
地方の魅力をそのままに、都市に負けない利便性と可能性を
これが大前提としての目的のようです。

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これを読み解きますと
今(現状)の良さ悪さの前提が定義されていないのでベンチマークが出来ません。
・今を全否定して改革?変革?のDXを推進するのか
・今を肯定しながら地域の事例を紹介しながら良いところを伸ばすのか?
・地方のアイディアを活かすために予算を付けたり、動き難い規制を緩和する特区的な扱いにするのか?
・そもそも「地方の魅力をそのままに、都市に負けない利便性」とは何なのか

色々と突っ込み所もありますが
それぞれ掘り下げてみます。

「地方の魅力をそのままに、都市に負けない利便性」

「都市に負けない利便性」とありますが、総理のお言葉からは「地方にミニ東京を作るものでは無い」とありますが、矛盾を感じます。

デジタル力により地方と都市の地域情報格差をなくしたい。を目指して
都市の一極集中化の解消目指すのか?
テレワークを進めて地方での雇用や移住を推進するのか?

ここからは目指す内容が読み取れません。もう少し資料を深掘りします。

◇地域の「暮らしや社会」、「教育や研究開発」、「産業や経済」をデジタル基盤の力により変革し「大都市の利便性」と「地域の豊かさ」を融合した「デジタル田園都市」を構築。「心ゆたかな暮らし」(Well-being)と「持続可能な環境・社会・経済」(Sustainability)を実現

少し個別に降りて来ました。

地域の「暮らしや社会」「教育や研究開発」「産業や経済」をデジタル基盤の力により変革

ポイントはこの辺になりますね。
これらを考えた場合、今でもそれぞれの関連企業や行政も個別に進めていますが、それらを加速して広めるのか?現状を否定して再構築を目指すのか?
このさじ加減が非常に悩む所です。

それぞれから見てみます。

暮らしの変革
• 子供達の未来を支える最高の教育
• ヒトを惹きつける魅力的な仕事
• 生涯を通じたゆとりと安心のある暮らしを実現

気になる言葉「変革」です。

変革とは
① 社会、制度などをかえて新しいものにすること。また、制度などが改まること。

言い換えると今を否定して制度や考え方を変える施策のようです。

• 子供達の未来を支える最高の教育

今が最高では無いかの判断は別にして、デジタル活用した学習環境やデジタル化人材育成には異論はありません。
しかし何を最高と考えるか?主観的な判断も入りますので、かなり難しいです。
「未来を支える」だけを捉えた場合には「まちの総務」として推奨しているグローバル対応のオンラインプログラム教材「コードアベンジャーズ」などはおススメです。

• ヒトを惹きつける魅力的な仕事

ここも難しい課題ですね。
「惹きつける魅力的な仕事」この定義は難しいです、新たな産業や起業でもなさそうで、そうなると今あるお仕事の中から「惹きつける魅力的な仕事」をベンチマークにする必要があります。
何だろう?
やりがい?仕事に見合った給与?楽な仕事?リモートワーク出来る仕事?単純作業?知的生産?研究
ここの定義は難しいです。
資料の中にも明快なヒントは見つかりませんでした。

個人的な解釈としては

現状の課題、働き手の人材不足、生産性向上を目指して行く方向について
次世代を担う子供たちから若者世代の教育方向に対しても今一度再定義して行きましょう。
非効率なお仕事を改めて、改革して人が魅力的と感じるお仕事、雇用方法を考えましょう
高齢化社会におけるゆとりと安心(これは何をゆとりと安心と定義するかは難しいですが)年金だけに頼らずに社会の一員となって自活できる環境の整備も行いながらゆとりと安心を目指しましょう。

この位のさっくり感を目指しているようです。
次回は「目指すべきもの」の第二第三の変革
「知の変革」と「産業の変革」について掘り下げていきます。

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