コロナ禍から約2年以上が経過しておりますが。
先日、とある報道番組で「コロナの陽性集計が未だに手作業」と言う
課題の番組を見ました。
コロナ集計の仕組み自体が遅々として進まない根本原因が今の日本のDX現場課題
PCR検査において専用の検査会場、大型医療機関、個人開業医と様々な状況で
そこから集計されるデータも様々、集まった情報をある時は自動化
またある時はFAXで送られた情報を手入力。
DXを推進する立場から見ても「えっ今の時代に」と思う反面
現場側に目を移すと、高齢のお医者さんが現状の電子カルテでさえ
ようやく使い始めた中、新たなコロナ集計などは追いつかず
患者のケアが優先なので、データ集計や入力などに時間をかけていられず
結局、FAXを利用してデータだけ送りつける始末。
そうなるとFAX送られた方は、新たにデータを読み取り手入力…
新たな仕事も増え、入力ミスも起こり集計そのものに時間と信憑性に疑問も残る。
ここだけを捉えると、解題は見えているので解決内容は明確ですが
実は解決内容は非常に難しい問題となって
解決策を協議するよりは現場のオペレーションで回すのが先決
このような内容は理解出来ると思います。
実はこれと同じ問題が「現状でDXが進まない状況」の縮図になっています。
DXのリアルなケーススタディになる気がします。
ではどの様な具体的アクションが出来ると思いますか?
・デジタルの出来ない町医者のおじいちゃん先生には退場いただく
・無理矢理でもオンライン入力を強制する
上記が出来れば簡単ですが…先ずは現実的ではないです。
現実解としては3択です
・安い人件費で入力オペレーターを増員する
・集計システムのUI(ユーザーインターフェイス)改良か自動入力化を進める
・統計的手法を持ち入り、1人単位までの正確性を諦め暫定値で報告
この辺の話題はどこかで聞いたことないですか?
安い人件費?で外国人実習生を受け入れる……
今、日本が舵取りしている内容ですね。 DXとは完全に対局にあります。
そうなると、システム改修(ロボット化)か
統計的手法(ビッグデータ活用)になりますが
日本人の性格的に出来るだけ正確な実数値を求めたがります。
「ある程度の傾向的な数値でいいんじゃない」は空気的に許さない感じです。
残ったのが
・集計システムのUI(ユーザーインターフェイス)改良か自動入力化を進める
になります。
さてどうしたモノか?
ITゼネコンに多額な資金を投入して、今まで通りの使えない仕組みを増産しますか?
新進気鋭のITベンチャーとかIoTが得意なベンチャーに任せますか?
行政の立場からすると、結果よりも実績重視なのでITゼネコンへの丸投げになるでしょうが。
現在はそんな呑気な状況ではありません、もっと言うと今回のケーススタディが
これからの日本の舵取り「DX推進」の中心的事例になると思います。
簡単に思いつくだけでも
簡易的なIO端末を国や自治体が準備(スマホやタブレット)
ログインIDは地域や医療機関に紐付けておく
検査総数と陽性数(基本はこれだけをタップするだけ)
その他必要情報は別建てで、集計に最低限必要な項目に絞る。
※重要なのは集計と分析を分ける事
集計は速報的な役目があるので迅速性を求めて出来るだけシンプルに
分析は情報量が必要なので別建てで抜き取り情報でも充分分析が可能
こんな感じに整理するだけでも、正確性のスピードアップと分析は進むと考えられます。
今回のコロナ禍で多くの資金が湯水の様に投入されていると予想します。
その一部を振り分けるだけでも仕組みの開発や発展は進むと思います。
生真面目で四角四面の堅物にはDXは出来ません。
もっと柔らか頭で「度シンプル」に考えて良いと思います。
過去に考え抜いて出した結果が現状ですので
国力を駆使して「DXのお手本」を出せるチャンスです。
今こそ知恵を結集して「オールジャパン」で底力を見せて行きましょう。
ーPRー