前回は①人員不足の対応策はBPOと言う事で、大手企業などでは普通に進んでいるBPOが
中小企業でも進む事で人員不足の対応ができるのではと言う提案でした。
しかし、中小企業でBPOが進むにはもう少し時間がかかりそうです
それは、経営者のマインドチェンジになりそうです。

プログラム民主化の次に来るもの②BPOへの課題はマインドチェンジ

ここまでは、各企業の規模や業種違いでも共通のお仕事となる
総務系バックオフィス業務は同様の仕組みを使い効率化を
その上で、折角同じ仕組みを使うなら、いっそのことBPOしていきましょう。
について解説して来ました。

しかしながら、超えなくてならない大きな壁が存在します。
それは、経営者の意識になります。

この辺について掘り下げてみます。
既に大手企業ではバックオフィス系業務のBPOは進んでいますと書きましたが
事業規模が小さい場合は、やはり自前で担当を揃えがちです。
なので中々「外部を活用しましょう」とはなりませんよね。

この阻害要因は様々に考えられますが、ここでは一つ一つは検証しません。
要は身近に事例が無いだけなのではと思う次第です。

今までの環境と違うチャレンジの場合には勇気や評価も必要になり
先ずは自社から最初に飛び込むかの「ファーストペンギン」は難しいですね。
そこに外圧から「やるべき」とアドバイスしても二の足を踏みます。

そうなると、この部分にチャレンジ出来る経営者は
前職で大手企業等の経験者であったり、この分野の経験がある方が最初になりやすいです。
先ずは身近でBPO事例を作って、モデルとなる必要があります。
それを横目で見る経営者が、「それならうちも検討しようか」とはじまるはずです。

ブレーキを踏むのが「クローズドマインド」

そんな際に、ブレーキを踏むのが「クローズドマインド」です。
秘密主義者とでも言いましょうか「情報は出さない」と言う基本姿勢の経営者です。
「情報は出したく無い」と言うのがBPOする事で「丸裸になってしまう」懸念です。

これは発想力(想像力)の部分でもあり、BPOだからと言って全部の情報を出す訳ではありません。
個別に情報を精査して、守秘義務の範囲で情報を共有します。
これは中小でも大手でも同様です。
大手だから出来て中小はルールがギチギチな訳ではありません。

目的はBPOでは無く、BPOは単なる選択肢の手段です
目的は大切な従業員を雑務から解放して、コア業務に専念して
「人員不足の解消に繋げていきましょう」になります。
どこかで潮目が変われば一気に進むと思います。

そのタイミングを仕掛けるか?マインドチェンジを待つか
流れは来ていると感じます。