日々、横文字のキーワードが生まれては廃れていく現在
私の中での最近のバズキーワードは「エコシステム」です。
太陽光や風量発電等のエコロジーシステム事では無いようです・・・
「ecosystem = 生態系」が語源です。
エコシステムとは
エコシステムでは一社による収益構造よりも、業界内の企業が協調的になり、分業などを実施することで収益構造を高めることを目指している。例えば巨大な通信事業者が、IT関連の部分や、ネットワーク関連の部門を他社にアウトソースして水平分業とし、自社では顧客サービスに専念するというのがエコシステムの一形態となる。
もう少し、具体的に言うと大手のメーカーが一社で開発、製造、販売まで「水平統合型」で進めるビジネスでは無く、得意分野を持った複数社が分業にて進める「水平分業型」と言うイメージかと理解しています。
この考え方は特に新しい物でも無く、昔から有った考え方ですが
なぜ今、この言葉がキーワードなのか?
これは単純です、大手が大手だけでは立ちいかなくなる位ビジネススピードが増し、得意分野を持った同志が集まる事で様々なメリット(危険分散含む)が重要視され始めたからです。
ここからの派生の働き方キーワードに「テレワーク」なども出て来てにぎわいだしている感じです。
では、「エコシステム」が業界的に新しいか?と言うとそうでも有りません。
製造業などで言う「派遣、請負」などもこれの一種かと思います。
弊社も後追いではございますが、この「エコシステム」と言うワードを意識して仕組み作りを構築中でございます。
その中の一つが、中小企業様向けの社員教育(人材育成事業)のエコシステムです。
弊社の様な、システム開発する会社は多数ありますが
中小企業からするとまだまだシステム化のハードルが髙い分野で有ります。
・業務の理解度によるシステム化の意義の費用対効果的にも・・・
・カイゼンの目的意義とシステム合理化の手段的にも・・・
そうなると、システム化以前に既存社員のものづくりの基本とか生産管理の手法とか、基礎教育分野でまだまだ発展の余地が有ります。
人の教育(特に大人)は難しい分野です、教育や育成に即効性など有りません
基礎内容等は後からジワジワ効いてくる分野で、本当の価値は目に見えない物でも有ります。
なので、この分野(特に中小企業)では後手に廻って人海戦術で進めていた事が多いのが事実の様です。
ではこの解決策は如何に?
そんな時の救世主は「経験者からの伝達です」
基礎情報+経験に勝るものは無いです(と思います・・)
その経験者が実は世の中にはごまんといます、いたのです・・・
それは、一流メーカーを退職した技術者です。
その昔は、海外に技術流出と恐れられた方々です(笑)
一流メーカーと括ると語弊も有りますが
なぜ、一流メーカーかと言うと(決して名前だけのブランドでは有りません)
大手のメーカーはその昔から、社内教育には十分すぎる程の時間と費用を掛け社員の人材育成に力を入れて来ています。
しかも、単なる頭でっかちの詰め込み教育だけでなく、その力を使う実践の場(OJT)が現場に有った訳です。
その中でも、その経験を次の世代に伝えたい・・そのために改めて基礎技術を学ぶ・・・
そんな前向きな方々が大勢いたのです。
主にその方々の基礎技術を学ぶ場所が行政もバックアップしている
一般社団法人「ものづくり改善ネットワーク」(MKN)等になります。
ここから派生し、各県の行政が積極的にインストラクターを育成しております。
その様な「企業OB」「経験豊富」「基礎技術習得者」「次世代に伝える事に情熱を燃やす」が一体になった方々が大勢います、いました。
ある、昔の仕事時代の先輩とのご縁で、弊社が進める「IT+教育」の重要性を理解して頂いた方と繋がり、その縁で横のつながりが増え。
中小企業の社員教育をサポートする「エコシステム」が完成しました。
これに行政からの教育訓練費の助成サポートが付加されれば「鬼に金棒」です。
・企業OBの方々の活躍の場が広がる。
・中小企業は大手メーカー並みの教育カリキュラム受講が可能
・行政は働き方改革の一環で教育事業のサポートが手厚くなっている
時間は掛かるでしょうが社員の意識改革や教育をヒントに生産性向上の一助になり、その結果 3者が潤う 三方よしの精神。
こんなつながりを持てる仕組みを「エコシステム」として構築しています。
何だか分かり難いワード「エコシステム」の一旦を理解して頂けましたか?