10年一昔前に比べ、国道や高速道路でのトラックの数が異様に多く感じませんか?
たまたまこの業界のお仕事(システム化関連)をさせて頂いているからかも知れませんが。
今まさに物流の要として、陸送は無くてなならない存在でこの業界は活況のようです。
通販を始め、物流網の発達も相まり運送業界は忙しく、慢性的な人出不足と伺っています。
何しろ、荷物は「増える」人やトラックが「不足」
そこに増して、安全性の観点から行政の「縛り」政府が進める「働き方改革」
急激に伸びている業界でも有るので、制度や法令が後手に廻り現場や行政も交えて混乱しているのもうなずけます。
そんな中でも、特に提出書類やチェック書類の多い事。
これが小規模運送屋さんであれば、どうにか人海戦術でこなさざる得ないですが
大量のトラック、大量のドライバー、企業内での分社化と拡大中の中堅、大手になると
毎日、大量の資料類に現場は大混乱の様です。
一例を示すと
・車両運行管理日報
・点呼簿(ドライバーの安全確認表)
・運行指示書(旅行で言う日程表)
これらをドライバー&車両毎に紙作成
その他、車両定期点検、安全教育台帳、日受点検記録簿、適正診断、運転者台帳・・・
諸々、企業で言うISOのチェックシートの類が多数、しかも紙保管(モノにより5年、3年、1年)と
これにもまして定期的な巡回チェックにより指摘や是正勧告
そうでなくても、人員不足の業界ですが、チェックのためのチェック人員を増やし
しかも働き方改革で「働くな・・ブラック企業になるな・・」の連呼
と私がグチる立場では無いですが、現場は混乱状態です。
この様な、伸びている業界だからこそ、資料作成や事務処理軽減のシステム化(OA化)が
進んでいるかと思いきや
業界のエース的存在は無く、断片的に様々なメーカーが個別対応しているらしいです。
弊社もその中の一つ・・・
では、なぜそのような状況かと言うと
様々な運用が未確定のまま進んで、行政や所轄部門の求める資料類も日々変化
一例で言うと大きな事故や法律が変わるとチェック項目が増えたり
本来の目的を見失い、手段ばかりの資料作成(保管期限有り)で何の目的か?が薄れるようなドキュメントばかりが増えている。
まさに、一時期のISO認証やTPM活動で紙資料が増えて、二度と見る事のない文書管理倉庫に山積・・・
こんな感じです。
全てシステム化で解決するとは言えませんが
同じ轍を踏む必要はありません。
どうにか効率的に出来る方法が無いかアイディアを絞る必要があります。
今の所素晴らしい解決案が有る訳でないのでこの仕組みに批判は出来ません・・・
仕組みを理解して、作る側もチェックする側も簡素化したシステムを提案出来ればと思う次第です。
この課題はまだまだ続きます。