
「出口戦略」と聞くと、ビジネスや投資の世界の話だと思われがちですが、
最近は人生そのものの出口戦略について考える機会が増えています。
私自身、人生の後半戦に差し掛かる年齢になり、
企業研修でも管理職研修や中堅社員研修の場で、この「出口戦略」というテーマを
お話しすることが多くなりました。
「出口戦略(でぐちせんりゃく)」とは、何らかの活動や投資から「撤退する際(出口)」に、損失を
最小限に抑えつつ、利益を最大化して円滑に終了させるための計画や作戦を指し、もとは軍事用語ですが
金融緩和の終了、投資の売却、ベンチャー企業の事業終結など、多岐にわたる分野で使われています。
人生における出口戦略とは何
では、人生における出口戦略とは何なのか。
それは「引退」や「終わり」の話ではありません。
これからの時間を、どう使い、どう受け渡していくかを考えることだと思っています。
40代後半〜50代は「立ち止まっていい時期」
社会人として40代後半から50代を迎えると、
仕事では責任も増え、日々の忙しさに追われがちです。
もちろん、仕事は大切です。
しかし目の前の業務に没頭するあまり、
未来の自分を見失ってしまう人が多いのも、この年代の特徴ではないでしょうか。
特にサラリーマンの方は、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
• これからのサラリーマン人生を、どう過ごすのか?
• 仕事を終えた後、どんな人生を送りたいのか?
• 「定年後」ではなく、「その先」をどう描くのか?
人生100年時代
人生100年時代と言われる今、
実は後半戦のほうが長いという現実があります。
村社会から一歩外へ。大海を意識する
長年同じ会社、同じ業界にいると、
どうしても視野が「狭い村社会」に閉じてしまいがちです。
その中で右往左往するのではなく、少しだけ視線を上げて、大海を意識してみる。
• 社外では自分はどんな価値を持つのか
• 次の世代から見て、自分はどう映っているのか
• 経験を「抱え込む」のではなく、「渡す」存在になれているか
現業はもちろん真面目に遂行しながらも、次の世代へのバトンタッチを意識し、
自分自身もアップデートし続けることが、特に50代の大きな役割なのだと思います。
私なりの出口戦略、人生80年と仮定して考える
もちろん、これは人ごとではありません。
私自身、これからの人生をどう豊かに過ごすかを、最近はよく考えています。
人生100年と言われますが、
私は欲張らず、まずは人生80年を無事に過ごすことを目標にしています。
そこから逆算して考える「出口戦略」は、こんな視点です。
・元気なうちにしかできないことを、先にやる
足腰が強く、健康なうちにしかできない遠方への旅。
好奇心の赴くままに動ける時間は、実はそんなに長くありません。
・体力が落ちた後の楽しみ方も想定する
体力が落ちてきた後、どんな暮らしなら心豊かでいられるのか。
その準備も、元気な今だからこそできます。
・資産を「増やす」より「枯渇させない」視点
無理な一発逆転ではなく、
資産が長く持続する投資戦略とお金の使い方を考える。
・健康は最大の自己投資
健康投資、断捨離による生活環境の改善、食生活の見直しによる健康意識の向上。
これが結果的にQOL(生活の質)を爆上げしてくれます。
目指すのは「元気なジジババ」
最終的に目指したいのは、
周りに迷惑をかけない「元気なジジババ」。
• 自分の足で歩ける
• 自分の頭で考えられる
• 自分の機嫌を自分で取れる
それだけで、人生の満足度は大きく変わります。
次の世代へ伝えたいこと
この話は、50代だけのものではありません。
次の世代にこそ、早いうちから知っておいてほしい考え方です。
キャリアも、お金も、健康も、すべては「出口」から逆算すると、選択が変わる。
人生の後半戦をどう生きるか。
それを考えることは、「今」をより良く生きることにつながっています。
今日という一日が、未来の自分にとって誇れる一日であるように。
そんな出口戦略を、今から一緒に考えていきましょう。
