
「ひとり総務」の悩みから始める業務改革の第一歩
~まちの総務が支援する、現場に寄り添う効率化ステップ~
「まちの総務」では、日々さまざまな企業さまのサポートを行っています。
その中で、再現性の高い成功事例や、他の企業でもすぐに活用できるノウハウを共有することで
少しでも「全体最適」のお手伝いができればと考えています。
■今回のご相談事例
従業員数約70名、機械金属加工業の企業さま。
総務業務を一人で担っているご担当者から、こんなお悩みを伺いました。
「業務量が多すぎて、毎日ストレスです」
- 人事から銀行対応、庶務、社員対応、クレーム処理…
- 内外からの問い合わせ、突然のトラブル対応も日常茶飯事
- 本来は改善したいのに、業務に追われて手を付けられない
このような声に、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
今、同じように多くの中小企業で「ひとり総務」が限界を迎えています。
それでも世の中では「DX化」「リスキリング」「効率化」が叫ばれる――。
現場からは「言うのは簡単、現実はそんなに甘くない」といった声も多く聞かれます。
■解決に向けた第一ステップ:「業務棚卸し」から始める
まず行うのは、担当者が日々こなしている業務の棚卸しです。
<ステップ1:業務を“見える化”する>
• すべての業務をリストアップ(箇条書きでOK)
• 以下の3つに分類します
1. 経営に直結する業務(お金・機密に関わるもの)
2. ルーティン業務(他の人でも代替できる業務)
3. 属人的な業務(担当者固有の知識・判断が必要な業務)
分類ができたら、優先度や締切の厳しさ順に並べ直します。
これにより、今まで気づかなかった「業務の重さ」が浮き彫りになります。
<ステップ2:スケジュールの再設計>
次に、日々の業務を「定型業務」と「非定型(突発)業務」に分けます。
• 定型業務:決まった時間に終わらせるように時間制限を設ける(例:午前中で完了)
• 非定型業務:定型が終わった時間にまとめて対応
• 緊急の場合は時間配分を柔軟に調整
この「時間の見える化」で、日々の業務に余白が生まれ、対応の優先順位も立てやすくなります。
■第二ステップ:「業務の再配置」と交渉術
棚卸しで見えた業務をさらに深掘りし、「コア業務」と「ノンコア業務」に分けます。
• コア業務:あなたでなければできない、重要な業務
• ノンコア業務:他の人に任せられる業務(代替・外注可能)
感覚的に、6〜7割はノンコア業務であることが多いです。
ここからが第二ステップの本番、「社内交渉」です。
<ステップ3:経営層への提案>
ノンコア業務を他の部署・外部パートナーに分散させるため、上司や経営者に提案を行います。
このとき重要なのは、「その時間をどう活かすか?」をセットで伝えること。
• 自分の負担軽減だけでなく、その分で何を生み出すか
• DXやリスキリングへの時間投資、戦略的な業務へのシフト
これが、「便利屋」から「戦略総務」への第一歩です。
■まとめ:変革は自分から始まる
ここまでのステップを進める中で、実は一番大きな変化が起きているのはあなた自身かもしれません。
• 与えられた仕事をこなす「受け身の総務」から
• 主体的に提案し、動く「能動的な戦略総務」へ
これこそが、まさにリスキリングの第一歩であり、DXの入り口です。
すぐに環境が変わるわけではないかもしれません。
でも、あなたが動けば、周囲も少しずつ変わっていきます。
まずは、「業務の棚卸し」から一歩を踏み出してみてください。
