「客先からの見積&請求書を電子データに変換したい」

毎月何十通と来る見積書や請求書、郵送やFAX、時にはメールでPDF…
これらを社内システムに展開しているが、入力が面倒なので
OCR(自動読取)で自動取込出来る仕組みはありますか?
この様なご相談です。

これはどこの企業でも、日常的に行われている通常業務ですね。
すごく分かりやすいですがシンプルな内容ではありますが
相手(社外)がいるだけに中々、改善や変革が進まない事例になります。

ケーススタディ

ここは少し、ケーススタディとして2つの側面から考えてみましょう。
デジタライゼーション:自社でOCRを検討して紙情報のデジタル化
・DX:顧客を巻き込み電子データ(デジタルデータ)でのやり取りに変更

自社でOCRを検討して紙情報のデジタル化

これは多くの方々が考える内容ですね、例として良くあるのが
紙情報をスキャナーで読取、OCR機能でデジタル化してデータとして活用

最近ではOCR機能も進化して自動読取、自動データ変換(データ層別)まで
提供出来る製品も出ています。
多くの方も使っていると思います、目先では便利な機能ですよね。
目先の問題をデジタルで解決する。
これはDXと言うよりデジタライゼーションになります。

デジタライゼーションとは、デジタル技術を活用してアナログ情報をデジタルデータに変換し
業務効率の向上や新たな価値の創出を目的とする取り組みです。

少し敷居は高いですがDXの側面からこの問題点を考えてみます。

DX:顧客を巻き込み電子データ(デジタルデータ)でのやり取りに変更

先ずはそもそも論から考えてみますが、紙に印刷(FAX)した見積書や請求書はPC等で
作成していませんか?最初から手書きと言う所は少ないと思います。…を前提とした場合

PCで作成したと言うことは何らかのデジタルデータ(テキスト)ですよね。
そのデータを直に入手出来れば便利になると思いませんか?

折角デジタルで作ったデータを見やすさ重視で(使いやすさを犠牲に)
アナログ(紙やPDF)に変換して渡している

何か矛盾や無駄を感じませんか?
ここにメスを入れて改善する事こそ「DX」になろうかと思います。
この部分の「DX」に関しては強い思いもあるので次の章に続きます。