AI情報が話題になればなるほど「AIでなくなる仕事」と
キャッチーな話題で大衆を煽りますが
大方はあっているような、ピントがずれているようなそんなモヤモヤ感です。
少し業態を整理して考えて見ようと思います。
前回は煽り記事のように「AIでなくなる仕事」と言う文脈では無く
先ずは業界や業務内容を一旦整理して、限りなく統合化(汎用性)を意識して
その統合化内容をAIの力を利用して合理化して行きましょう。
先ずはシステム開発(設計)において汎用性vsオリジナルとのせめぎ合いになります。
なので先ずは共通項の多い業務の統合化から始めるのが「行政手続き」と言うロジックになります。
AIによって無くなる仕事「システム開発」行政手続き編
個人的にはPC上で動作出来るものは全て「AI化」で置換出来ると信じております。
その中でも共通性の高い「行政手続き」などは一番分かりやすくモデル作りも早いと思います。
そこで注意すべきは「AIによって何が代替出来るのか」の深堀です。
想定できる内容としては
- 行政手続きのシステムプログラムをAIに作ってもらう
- 行政手続きがリモートで対応できるようにする
この2点に絞って議論を深めてみます。
・行政手続きのシステムプログラムをAIに作ってもらう
多くがこの辺の議論になりそうですが、もう少し踏み込んで発想してみます。
- AIに希望する仕組みの仕様を考えていただき
- その仕様に則りAIでDB設計、コード開発実施
- クラウド側に行政DB(税率、様々な法規制に則った条件情報)
- 以上の内容がガバメントクラウド上に実装
- ユーザーはプロンプトや一定の質問に答えるだけで行政サービス完了
以上の様なロジックが成り立つと思いますが…
一つシンプルな疑問としてはAI自体にプログラムを書かせる必要があるのか?
バックボーンとして即座にプログラム開発が出来るのであれば
ユーザー問合せ内容に則り随時処理を動かせば良いだけなのでは。
AI時代においては「プログラムを開発する」と言う概念がなくなり
希望の処理をたずねると、求める解答や申請処理を自動で代替してくれる
最低限の仕様(ロジック)を与えておき、それを実行するだけ。
このような感じになると信じております。
・行政手続きがリモートで対応できるようにする
上記の処理の自動化が進んだ延長線上では行政サービスのリモート化はセットです。
ユーザー処理は、スマホに登録されたマイナンバーを基本に
行政サービスメニューボタンをクリックするだけで所定の処理を実施。
もう一歩進んで、定期でやらなくてならない内容は勝手にリマインドして
自動処理で完結。ユーザーは結果や履歴を確認するだけ。
窓口は本当に人的サポートが必要な方だけが行政の総合窓口に出向くだけ
こんな近未来が予想できます。
これを早急に具現化して「公務員の削減をしろ」などと言うつもりはありません。
が結果的にはそうなるかもですが、効率化が進んだ先にはAIには苦手な分野
エッセンシャルワーカー的な人的サポートが必要な部分を手厚くして行き。
テクノロジーの進化でクールになる部分を人的サポートで温かみを補完する
こんな世界観を考えていく必要があると思っております。
お話は少し前後しますが、
AIにおける企業のバックオフィス系業務の対応について次回考察します。