前回は経産省DXレポート
D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会
の資料の内「DX推進対応策の検討」について解説しました。

今回は最終章として「今後の検討の方向性」について読み解いていきます。

今後の検討の方向性

経済産業省「DXレポート」

3.1 「DX推進システムガイドライン」の策定
骨子の具体化を整理、秋頃に成案。その後も先行事例の充実等を検討 →IT経営指標、コーポレートガバナンスに反映

3.2 「見える化」指標、診断スキームの構築
1 評価指標の策定
2 診断スキームの構築

1 有識者との検討を進め、指標案の具体化。年度内目途で成案
2 2019年度以降の、中立的な診断スキームの構築に向けて、予算要求を実施するとともに、体制構築に向けてIPA等と調整

3.3 DX実現に向けたITシステム構築における コスト・リスク低減のための対応策
1 DX参照アーキテクチャの策定
2 協調領域における共通プラットフォームの構築

1 DX推進システムガイドラインや「見える化」指標の策定との整合性を 図りながら、秋以降も有識者を交えて検討を進める
2 協調領域における共通プラットフォームの構築に向けて、保安・物流 等をはじめ、各業界のニーズを引き続き精査し、関係業界と調整して 詳細の検討を実施。必要に応じ、取組を促す仕掛けも検討

3.4 ユーザ企業・ベンダー企業間の目指すべき姿と 双方の新たな関係
1 ウォーターフォール型の開発に関する契約
2 アジャイル開発に関する契約

1 有識者との検討を進め、システム再構築等の観点を踏まえたモデル 取引契約ガイドラインを改訂
2 アジャイル開発の実践者や契約関連の有識者を交えた検討により、アジャイル開発のガイダンスとモデル取引契約ガイドラインを策定

3.5 DX人材の育成・確保
スキル標準や情報処理技術者試験の活用促進 第四次産業革命スキル習得講座認定制度等によるスキル転換の推進

3.6 ITシステム刷新の見通し明確化
1 ロードマップ
2 社会インフラ関係業種への対応
3 国際ルールに照らしたクラウド標準の構築

1 本研究会で示したロードマップを産業界やメディア等にも説明し、認識 共有を進める
2・3 政策的制度措置を視野に入れて、政府部内で秋以降も検討 を進める

ウーン文字が多い割に内容が薄いために中々頭に入って来ません。

要約すると
DX推進のシステムガイドラインを有識者を集めて策定し
見える化診断スキームを構築し
DX実現に向けて共通化プラットフォーム構築してアジャイル開発を推奨
併せて人材開育成(技術習得と技術者試験活用を促進)
その上で国際ルールに照らしたロードマップを作って共通認識を高めましょう。

まとめ

今後の方向性と言うからにはもう少し具体的な施策を期待しましたが、最後まで読んでも「総花的」と言わざるを得ませんでした。
「2025年の壁」と煽ったタイトルの割にあまり響かなかった内容であります。非常に残念です。
しかし、批判だけしていても前にはすすみません。

もっと言うと我々の様な「おじさん世代」が批判だけして足を引っ張り合うのはかなり無意味です。(それがどんなに建設的な意見であっても)

新たな発想はデジタルネイティブな世代に任せましょう。
おじさん達は所詮、改善レベルの知識しか出てきません(今の自分自身)
おじさん達は何をするか?

若者の声に耳を傾けましょう、絶対に老害的にマウントを取ってはいけません
「ああ、そんな考え方もあるよね」的に自身の古い概念を取り除く事に注力します。
そこからが「おじさんの力の見せ所」です。おじさんには過去の経験や人脈があります、ここは若者が逆立ちしてもかなわない所です。

ーPRー