相続と一言で括っても結構奥が深く、知らない事、未経験な事、専門的な難解語
多くの方は未知の世界かと思います。
自身で知り得た事、専門家から学んだ事など「門前の小僧解説」として素人目線で解説して見ます。
前回は「相続税に関するお話」として相続税の非課税について解説しました。

遺言は残された人へのメッセージ

今回は「 遺言は残された人へのメッセージ」として解説してみます。
「遺言書」と言うとみなさんはどの様な事をイメージしますか?

  • ネガティブな内容
  • 資産家のお話しで庶民には関係無さそう
  • 何だか制度も難しそう
  • 面倒な書式や約束事が多そうで大変
  • 言葉は知っていても中身は知らない

こんな感じが多数なのでは無いでしょうか

遺言書とは、亡くなった人の財産をどのように分けるのかを記した書面で、生前に作成するものです。
遺言書を作成することで、被相続人の意思を尊重して相続の手続きを進めることができます。
AIによる解説

人の一生において「遺言書」に直面する場面もあまり多くは無いでしょう。
それでも何故遺言書なのか?遺言書の意義について考えてみましょう。

先ずは頭の中で想定して下さい。
突然、肉親の方が亡くなってしまった場合、特に故人の意思「遺言書」などが無い場合
遺産相続においては民法の定めに従って相続人に分配がされます。
通常はこのケースが多いようです。

但し、民法の定めの無い「生前お世話になった方」や「孫など」特定の方にも財産を残した
いなどと言うケースもあろうかと思います。

その際にも「遺言書」が無い場合は故人の意思とは関係無く民法の定めで事務的に処理されます。

この「故人の意思(生前の気持ち)」を反映させるのが「遺言書」に当たります。
ネガティブなイメージのある「遺言書」ではありますが、最近では少し趣も「終活」と言う
「遺された方へのメッセージ」として変わって来ている様です。
※「残された」では無く遺言では「遺された」との表現が正しいようです。

遺言書の種類

遺言書には、主に自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類あるようですが
ここでは詳細の解説は省きます。
詳細は検索して専門家にお尋ね下さい。

まとめ

遺言書に関しては先にも書きましたが「ネガティブな要素」が大きいためにあまり真剣に
考えたことは少ないですが。自身の振り返り、遺された方へのメッセージとしての意味合いが
強い人生の最後の意思表示の気がします。

また、生前中にこの様な会話が家族間で出来ると言うことは良好な家族関係があってのことです
人生最後の時に身内での揉め事を起こすことは故人も本意では無いでしょう。

やはり自身の生きた証として、遺された身内への威厳としても
財産の量の有無では無く、大事なメッセージとして遺して行きたい、遺すべきと思います。

次回は今後増えていくであろう遺言について「認知症が事を難しく」について掘り下げて見ます。

シリーズ企画
・相続に関する権利とルール
相続税に関するお話
遺言は残された人へのメッセージ ⇦今ここ
今後益々増えるであろう認知症が事を難しく