システム屋から見た「2018年プログラム言語ランキング」から見た考察をしてみます。
データは「TIOBE Programming Community Index」から借用。
*抽出データの信憑性や信頼性は置いておいて、傾向データとして捉えて下さい。
プログラム言語の最近の傾向として以下の3種類に分類できる。
①Webサービスのプログラム言語
②企業用の業務系を基本にしたプログラム言語
③IoT制御を基本とした組込み系プログラム言語
①Webサービスのプログラム言語
Webサービスの開発言語としては比較的歴史の古いJava、PHPが主流でした。その後、Python、Rubyが流行、スマホの台頭でObjective-Cが伸びて来ています。
言語使用のサービス
Ruby:クックパッド、Airbnb、食べログ、twitter
Python:YouTube、Instagram
②企業用の業務系を基本にしたプログラム言語
様々な紆余曲折?も有りながら2大巨塔 C言語とVBが人気で有ったが、マイクロソフトがこれらを統合開発ツールVisualStudio(.Net)として飲込み一強となりこの分野では独り勝ち。
VisualBasic.NetとC#が二枚看板。
ある時期絶対的な人気を誇ったVisualBasic言語も過去の遺産としてリニューアルの時期に来ている。
過去に事務処理用と言えばCOBOL言語、Fortran言語でしたが死語に近いかも知れないですね。
③IoT制御を基本とした組込み系プログラム言語
地味では有りますが、流行とは別に組込み系(C、C++)は無くてはならない存在かもです。
特にIoTの処理として機器側に近い部分は健在です。
しかし、これらの開発者が少なくなっているのも実情の様です。
改めて見ると、棲み分けが出来て来ていますね。
これからの若者がプログラマーを目指すなら
①Webサービスのプログラム言語の選択になるのでしょうね。
これはまだまだ進化し新たな言語やリコンパイル可能な言語や子供でも扱える言語も登場するでしょう。
②企業用の業務系を基本にしたプログラム言語
これも一定数は有るので無くならないと思います。流行に乗ったプラグラマ(競争の激しい分野)を狙うので無ければこの分野は理解して損は無いと思います。
企業の業務システム開発用は少しの進化はありながらも確実に残っては行くと思います。
③IoT制御を基本とした組込み系プログラム言語
これはいずれは廃れて行く可能性は有りますが、IoT向けに古い設備や制御機器が残るうちは無くならない分野です、基板組込み用としては残る事でしょう。
今から学ぶかどうかは別にして、専門職としてか継承と言う意味では残る必要は有りそうですね。
まとめ考察です。
伸びて行く分野は①ですが、これは変わりも利きグローバルな分野です。特にフリーランサーやオフショアと呼ばれる海外の優秀なプログラマーもライバルになります。
堅く行くなら②です、プログラム理論から体系的に基礎を学び応用する事で堅調なエンジニアにはなると思います。
③は積極的に勧めると言うよりは、必要に迫られたらマスターするレベルになるかと思います。
しかし、マニアックな分野では有りますが困った時には③が一番重宝がられるのもこの分野です。
小学校でもプログラミング教室が始まりますが、ここではまだ興味の分野なので
言語やプログラム概念云々と言うよりも興味の段階で進むと思いますので
その後、どの方向に進むかで上記の選択肢になると思います。
私的には②、①、③の順番で勧めます。
一番重要なのは、要件定義(ユーザーから要望を聞きだし)最適なソリューションを導き出す
仕様設計(画面設計、DB設計)が出来る方が最終的には残りますね。