ガバメントクラウドとは?

「ガバメントクラウド」という言葉を聞いたことはありますか?

ガバメントクラウドとは、日本政府(主にデジタル庁)が中心となって整備を進めている、政府・自治体
向けの共通クラウド基盤のことです。行政システムをクラウド上で標準化し、コスト削減やセキュリティ
強化、運用の効率化を目的としています。

その条件として、国内企業・海外企業を問わず
• 最新かつ最高レベルの情報セキュリティを確保できること
• データ保存の安全性を確保できること
• 可用性・信頼性を満たすこと

などが求められており、令和5年度の調達では305項目の技術要件が提示されているそうです。

現在採択されているクラウド

2026年2月時点で、ガバメントクラウドとして採択されているのは以下の4サービスです。
• Amazon Web Services
• Google Cloud
• Microsoft Azure
• Oracle Cloud Infrastructure

現状、行政の重要データを扱うクラウド基盤は、結果的に海外ベンダーが中心となっています。

これは単純に「海外が優遇されている」という話ではなく、
• 巨大なインフラ投資
• グローバルな運用体制
• 長年のクラウド開発実績

といった点で、日本企業が後れを取っていたという背景があります。

国内クラウド参入の動き

そんな中、少し明るい話題があります。
国内クラウド事業者のさくらインターネットが、ガバメントクラウドに条件付き採択されています。
条件は、
「2025年度末(2026年3月31日)までにすべての要件を満たすこと」
という、かなり難易度の高い内容です。

2026年1月30日現在の進捗状況

私はこの件を以前からチェックしていますが、
進捗はデジタル庁の公開資料でも確認できます。

https://www.digital.go.jp/policies/gov_cloud

2026年1月30日公表の資料では、残り3項目まで到達しています。

https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d6b5753c-c4eb-4ee6-92d0-21b3fa945a82/4574a8e4/20260130_policies_gov_cloud_outline_01.pdf

採択された場合に起きること(ここからは期待)

もし正式採択となれば、自治体での実運用実績が作られます。
つまり、政府がセキュリティ・運用面で一定の評価を与えたクラウドという位置付けになります。
そうなると
• 国内企業
• 海外拠点を持つ日本企業

にとっても、クラウドの選択肢が増えることになります。
また、行政システムに関連する
• SI企業
• ネットワーク事業者
• SaaSベンダー

にも波及が出る可能性があります。

AI分野との関連(期待)

さくらインターネットはGPU投資など、AI関連インフラの強化も進めています。
クラウド + AI + 行政データという流れが成立すると、
国内クラウドの存在感が一気に変わる可能性もあります。

ここから数ヶ月は、進捗に注目したいところです。