「グッド・ネイチャード・パーソン」良い人は最強のスキル
ネット上で興味深い内容を目にしたので記事にします。
「グッド・ネイチャード・パーソン」と言う言葉です。直訳すると「良い人」だそうです。
GoogleやFacebookなどの入社条件は「スキル(技術力)の高い人」では無くて
「良い人」が条件になっていると言うお話です。
一見??ですが、国内などでの入社条件は比較的「専門性の高い方」を求めがちですが
海外などのビックテックの考え方は「スキルやスペックの高い方」は外注で契約すれば良い
と言う考え方になります。
「良い人」の特徴は他人に親切だったり、揉めごとを起こさずに仲良く付き合い
他人の失敗にも許容出来る、そんなキャラを演じられる方のようです。
確かに、優秀でスキルの高い方が集まればPRJなどの成功には近付きそうですが
皆が優秀であれば、軋轢や意見の相違、マウント諸々でスキマ(壁、谷?)が生まれやすい。
そのスキマを柔軟に補完するのが「良い人:グッド・ネイチャード・パーソン」になると言う事です。
こんな管理職の方がいれば部下もやりやすいですね
部下にこんなメンバーがいれば上司もやりやすいですね
この様な「良い人」を採用基準にして行くと組織が柔軟に上手く回ると言うロジックです。
管理が得意な方と運用が得意な方と別ける
この様なお話は私自身の持論の中にも共通の部分があります。
私自身が目指す組織作りは管理が得意な方と運用が得意な方と別けると言う考え方です。
実際の採用において「良い人」を見分けるのは実は結構難しかったりします。
見かけは良い人であっても裏では…だったり
一見「やる気のある無能」「やる気の無い有能」の判断は非常に難しいですね
人を見る経験を積んで初めて目利きが出来て、マニュアルには難い内容かもです。
その点、「管理が得意な方と運用が得意な方と別ける」は後付けでも可能です。
私の専門分野のIT系人材を例にしてみます。
社内でIT部門を立ち上げたり、新規のPRJを立ち上げたりする事を想定します。
良くあるのがデジタル人材を集める事に注力しますが
俗に言う「デジタル人材」としてスキルが高かったり技術に対して
探究心が強かったりする人材は貴重ではありますが
実はこの様な高スペックの方は「運用が得意」ではありますが
「管理が苦手」と言うケースが結構多い印象です。
この辺を仮定した場合に先に言いました「良い人:グッド・ネイチャード・パーソン」の
理屈に当てはめてみますと
専門スキル(PC好き)の方は一定数います、あなたの会社にもいませんか?
社内にいない場合は外注に求めても良い訳です。
もっと言うとスキルはググれば分かることも多いです
その辺から落とし込みますと「良い人」と言うよりも「管理出来る人」
言い換えると「調整出来る方」「柔軟に余白を埋められる人」になりそうです。
宴会などで言えば「宴会幹事」です
宴会開催において、人数集めて皆の気にいる場所を予約して金額確定し盛り上がる企画を考えて
参加者にも盛り上がっているか目を配り、最後に会計して払い込みまで
一連のプロジェクト管理のリーダーです。
旅行などで言う所の、旅行幹事(コーディネーター)などもそれに当たります。
参加者の希望を汲んで旅先を選定し、道中の立ち寄り先、昼食準備、宿泊先予約
乗り物手配、宴会準備諸々の「旅のしおり」作成まで
参加者の満足を埋めるために奔走することが出来るマルチプレイヤーです。
この様に気が回せる方、この様なスキルを持った方。先天性か後天性かは不明ですが
この様な方は社内にも部門にも必ずひとり位はいませんか?
この様に「管理が出来る方:仕切りが上手な方」を
「良い人:グッド・ネイチャード・パーソン」に当てはめても良いと思います。
「良い人」に限定して求人活動を行うには「見極め」の難しさはありますが
「仕切りが上手そうな方」に絞れば、選考にもハードルは下がりますよね。
また、新規採用では無く、現状のメンバーで役割を決める際の参考にもなりそうです。
整理します。
新規事業やプロジェクト、社内の組織運営(管理職選定)などの際は
「管理出来る方、運用が得意な方」をしっかり見極めて適材配置が理想です。
但し「管理が出来るから管理職」と言う短絡では無く
運用(技術)が得意な技術系管理職も時には必要で
その際は身近に「管理が出来る側近」をおいてバランスを取れば良い訳です。
「良い人:グッド・ネイチャード・パーソン」と共に
「管理が出来る方:仕切りが上手な方」を見極めて行きましょう。