IEと言う言葉を聞いたことありますか?
製造業などを経験した方なら一度くらいは耳にしたことがあろうかと思います。

IEとは、Industrial Engineering(インダストリアル・エンジニアリング)の略で、日本語では生産工学、
産業工学、管理工学、経営工学などと訳されますが、一般的にはそのまま「IE」と呼ばれます。IEは、
人、物、設備、情報などの要素を総合的に捉え、最適な生産システムを設計・確立するための分析手法
や改善手法を指します。

と急に小難しいお話になり、フリーズしそうですが…
私も過去に学んだ経験もあり同じようにフリーズした経験があります。

しかしながら、この手法は遠い世界の概念ではなく、また大手企業だけの考え方でもなく
中小企業、特に人員が少なく常に忙しい製造業などでぜひ実践してほしい(実践すべき)内容になります。

「うちの会社は忙しく人手不足の中キャパオーバー」
「うちの会社にはそんな難しい概念など考えている暇がない」

などとお嘆きの中小製造業の経営者向けにIE実践講座としてのシリーズ記事を書いてみます。

そんなIEっ手法が何かのヒントになれば幸いです。

「あなたの困ったは既に解決している誰かがいます」

【第1回】IEって何?なぜ今、中小製造業に必要なのか

概要:「IE=難しそう」という誤解を解き、IEの基本概念(作業研究・時間研究・工程改善など)を
わかりやすく紹介。中小製造業が抱える「人が足りない・ムダが多い・改善できない」課題にIEが
どう役立つのかを丁寧に解説。

【第2回】現場の「ムダ」を見える化する ― 改善のための第一歩

概要:IEの出発点である「現状の把握」と「ムダの可視化」について。ビデオ分析ができなくても、
紙とペンとストップウォッチで始められる観察手法や、作業分類、ECRSの視点などを実例ベースで紹介。

【第3回】改善の効果を測る ― 指標と評価の考え方

概要:「なんとなく良くなった」ではなく、改善の成果を数値で捉える方法を解説。労働生産性・稼働率
・サイクルタイム・可動率といった基本的な指標と、それらの簡易な計測方法、記録の仕方について
中小企業でも実践できる形で紹介。

【第4回】すぐできるIE的アプローチ ― 小さな改善で大きな効果

概要:IEの知識がなくても始められる具体的な改善手法(動作改善、レイアウト改善、5S強化、標準化
など)を紹介。あくまで「現場で無理なくできる」ことを重視し、コストゼロで始められるアイデアを
提示。

【第5回】中小企業で実践!IE導入の進め方と成功事例

概要:実際にIE的な考え方を導入して改善に成功した中小製造業の簡単なケース(※仮想でもOK)を
紹介。「どこから始めるか」「誰がやるか」「続けるための工夫」など、読者が一歩踏み出すための
具体的な道筋を示す。

このような内容でシリーズ化します。