中小企業向けにDX研修などをお受けする中、
情報を眺めながら毎回研修テキストをアップデートしております。

世間やお国が求める感覚と現場のリアルなギャップについて
2023年(昨年)の情報ではありますが読み解いて見ます。

「中小企業のDX推進に関する調査(2023年) 」

DX推進と銘打ちながらも、現場の肌感覚としては「DX?何」
先ずは「デジタイゼーション(アナログ作業やデータのデジタル化)」がメイン
デジタライゼーションやDXなど高度な取組みはまだまだ先

(独)中小企業基盤整備機構HPより引用

用語整理

  • デジタイゼーション:特定「業務」のデジタル化
  • デジタライゼーション:業務フロー、プロセスのデジタル化
  • DX:企業のビジネスモデルや企業文化そのもの変革

DXの具体的な取組内容

DXの取組み意識は向上しているものの、DX以前の課題対策として
「文書の電子化・ペーパーレス化」
「ホームページの作成」「会議のオンライン化」

この辺が上位を占めている状況です。

(独)中小企業基盤整備機構HPより引用

DXに取り組む課題

DXに取り組む課題に対してですが、DX以前のデジタル化に対して
社内体制(人材)、予算、効果測定などが上位を占めている
「IT人材不足」「DX推進人材不足」「予算確保」「効果や成果が見えない」
そもそも論として「IT人材がいない所でDX推進人材はいません」ね

(独)中小企業基盤整備機構HPより引用

特に気になる部分「DXに取り組むに当たっての課題」

上位トップ3「何から始めたら良いか?」「予算の確保」「効果や成果が見えない」
これはいつまで経っても、不動のトップ3です。

(独)中小企業基盤整備機構HPより引用

言葉を選ばずに言います。
・デジタル化(DX)への興味や前向き姿勢はある(年々増えてきている)
・パソコン自体はどんどん増えている(自然増)
・そんな中で「予算の確保」は一歩置いておき
・「何から始めたら良いか?」「効果や成果が見えない」………
今更何を足踏みして躊躇しているのか?

基本に立ち返って見ましょう。

何を目的にパソコン買いましたか?購入時費用対効果考えましたか?
結果、何らかの効果や成果…もっと言うと
OAツールにより電子化の便利さは享受されていませんか?

その延長線上に「デジタル化」があり「DX」につながります。
今までは完全「手書き」の時代から、一部「パソコン」に置き換わり
多少でも担当の意識も変化は無かったですか?
人は根底には「改善欲」や「効率化欲」はあるものです
パソコンが導入された暁には「次の進歩」を期待するものです。

それこそが「デジタイゼーション」や「デジタライゼーション」になります。
気持ちが高揚した段階で「予算云々」「推進人材云々」とブレーキが掛かってしまい
既にパソコン登場から30年近く経過して今があります。

人の成長を「何らかの理由」でストップしたり思考停止に陥ったりします。

「前向きに進みたい時期もあったが、何らかのバイアスでブレーキが掛かった」

これが現在地点であるのでは考えます。
そこで、お国をあげての「DX積極推進」との埋まらないギャップが
現状のデータに表れています。

やっぱり問題提起の後は解決策の提示です。
「四の五の言わずに前に進め」になります

でもでも「社内にIT推進人材いないし………」これは結構厳しいですが
そんな際は「頼りましょう」に尽きます

「あなたの困ったは既に回答を持った誰かがいます」by まちの総務

「何から始めたら良いか?」「効果や成果が見えない」などは
既に…ウン十年前から答えが出ています。
「予算」に関しても、以前よりもリーズナブルになり手が届きやすくなっています。

やらない理由(推進しない理由)は何ですか?

これ以上、「やらない理由(推進しない理由)」は何ですか?
最後は「社内推進人材」になろうかと思います。
そんな際は、一時的に外部人材を活用し社内人材を育てて行きましょう
そうして社外のコミュニティも積極的に活用して
先ずは「マネ(横展開)」して同じベースラインに乗りましょう。

最低限の「デジタイゼーション」や「デジタライゼーション」
ベースが出来ればしめたものです。

そこからはじめて「コミュニティを活かしてのDX議論」が活発化します
それとも一足飛びにDX推進への舵取りを行いますか?

先ずは「アナログ脳」→「デジタル脳」へ進化して
「DXマインドの醸成」→結果「DXの恩恵効果」こんな道筋かと思います。

最低限でも「手書き文化」からは脱皮して行きましょう。
仕事上の「手書き」は百害あって一里無しです…多分

「レッツDX」