効率化を目指した業務の分析を行う際に常に意識しております
「コア、ノンコア分類」に関してですが

色々な方とお話しする中、少し違った目線(捉え方)もあり注意が必要と感じた
内容を文書に残しておきます。
まだ自身としても完全には落とし込めて無くモヤモヤ状態ではありますが
現地点での「その様な意見もあるよね」程度にお付き合いください。

今一度「コア、ノンコア」の言葉を定義します。

ビジネスや業務において、「コア」と「ノンコア」の定義は以下の通りです。

コア(Core)
コア業務とは、企業や組織の中心的な活動や、競争力の源泉となる重要な業務を指します。
具体的には、以下のようなものが含まれます:

  • 企業の主要な製品やサービスの開発・生産・販売
  • 競争優位をもたらす技術やノウハウの開発
  • 主要な顧客との関係維持やマーケティング戦略
  • 経営戦略の立案や実行

ノンコア(Non-Core)
ノンコア業務とは、企業の主要な事業活動に直接的に関与しない業務を指しますが
企業運営には欠かせないものです。以下のようなものが含まれます:

  • 一般的なバックオフィス業務(経理、人事、総務など)
  • メンテナンスや施設管理
  • ITインフラの運営・保守
  • サポート業務やカスタマーサービス(コア業務でない場合)

お仕事面からの定義ですと
・コア=プロフィットセンター
・ノンコア=コストセンター

主業務とサポート業務的な定義にもなり
印象としてはラグビーなどスポーツで言う「オフェンス、ディフェンス」とも言えそうです。

これはお仕事の立場から目線ですが
一連の業務にもこの「コア、ノンコア」は当てはまります。
わかり易い所で、士業などの顧客対応業務を例に取ります。

詳細は以下のブログを見て頂き

https://commstep.com/tanoukou/

今回はその内容と言うよりも、言葉で定義したことで
「分断を産んでいる可能性もあり誤解を生じる」こんな内容になります。

一つの事務仕事(一例の業務)を並列で行う場合に、業務量が増えると
その分の件数が増えるだけで、忙しさに比例して来ます。

そんな際に、業務内容を分析して分類整理しますと
経験的には「3:7の法則」としてコア3、ノンコア7位の割合が一般的です。
以上を踏まえて、一連の業務をタスク分類してコア、ノンコアに分けて見ることで
・コア=専門性の高い属人的な業務
・ノンコア=代替えが効き、繰り返しや仕組み化が可能

その結果、業務量増加にも柔軟に対応出来る仕組みが出来上がると言う算段です。

この内容は説明もし易く、表現もし易いので良く便利に使ってしまいます。
しかし「意外な落とし穴もあった」と言うのが今回の気付きです。

専門家と言われる分野の方や業務経験の長い方などには少し違和感もある様です。
「この業務は専門性の高いお仕事だ」
「これは長年この方法で培って来たお仕事です」
「門外漢の方(第三者)には理解出来ないでしょう」

こんな諸々のバイアスも出て来ます。

これは、コンサルとの信頼関係度にも依存しますが
多くの方は「言葉や理屈」でお話ししても、感情が先に立ち合意形成が出来ない場合もあります。

「言わんとしている事は分かるけど、自身の業務は当てはまらないね」
「余計な事は言わないで…私の仕事がなくなるから」

などなどです。

良い方向に導いているつもりが、いつしか分断を加速してしまっているケースです。
今までの私なら「正義が勝つ」的に強引に進めていましたが
ある議論の中で「違う議論もありそこにも寄り添うべき」と喩されました。
ありがたいアドバイスです。

責任を持って仕事をしている方にいきなり「これはノンコアだ」は少し誤解を生みます。
「コアに専念してノンコアは効率化だ」とお話ししても並行線です。

言葉としてはわかり易い「コア、ノンコア」ではありますが
もう少し優しい表現、誤解を生まない表現、ノンコア実務者をリスペクトする表現
これは大事な気付きなのかもしれません。

「言霊(言葉に内在する霊力)」と言う言葉もある様に、言い回し一つで
人の心も和らぎ、前向きにもなれるそんな感じかもです。
表現としての「コア、ノンコア表現」も大切にしつつ、分断を生まない表現も心がけます。

ChatGPTに「コア、ノンコア」の別表現を聞いてみます。

コア業務(主要業務)
コア業務は、会社にとって一番大事な活動や仕事のことです。具体的には、次のようなものがあります

  • 主力商品の開発や販売
  • 会社の強みとなる技術の開発
  • 主要なお客様との関係づくり
  • 会社の経営方針を決めて実行すること

ノンコア業務(補助業務)
ノンコア業務は、会社の中心的な活動ではないけれど、なくてはならない仕事のことです。
具体的には、次のようなものがあります

  • 経理や人事、総務といった事務仕事
  • ビルや設備の管理
  • コンピューターシステムの運営や保守
  • お客様対応やサポート業務(主要業務でない場合)

こうした業務の違いを理解することで、会社はどの仕事に力を入れるべきかを見極め
効率よく働くことができます。