
新NISA「どっちの枠を使えばいいの?」
新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、それぞれ役割や得意分野が違います。
今回は、両方の枠の特徴を理解し、あなたの投資スタイルに合った使い方をシンプルに整理。
積立の安定感と成長株の魅力を組み合わせた、賢いNISA活用術をお届けします。
つみたて投資枠の特徴
年間上限:120万円(例:月10万円まで)
対象商品:金融庁が認めた長期・分散投資向け投資信託やETF
メリット
• 長期運用向き(リスク分散されやすい)
• 手数料が低く、信頼性のある商品が多い
• 積立設定すれば自動で投資可能
代表的な商品例
• eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
• 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(オルカン:オールカントリー)
• SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
💡 初心者の部員さんへ
「投資経験ゼロ」「銘柄選びが難しい」と感じるなら、まずはつみたて枠をフル活用してOK。
時間を味方にしてほったらかし投資ができます。
成長投資枠で狙える投資
年間上限:240万円
対象商品:上場株式・ETF・投資信託など幅広い
メリット
• 個別株に投資できる(配当狙い・値上がり益狙い)
• 高配当株・テーマ株など、攻めの投資が可能
• ETFを使えば海外株式やREITにも投資できる
代表的な投資アイデア
• 日本の高配当株(商社株、銀行株など)
• 米国株(アップル、マイクロソフト、ETFのVTIやVOOなど)
• グローバルETF(先進国株、新興国株、不動産REIT)
💡 注意点
成長枠は値動きが大きく、短期的に損をする可能性も高いです。
長期保有でじっくり育てる意識が大切です。
両方の枠をどう使い分けるか
初心者〜中級者のおすすめパターンは以下の通り。
【初心者タイプ】守り重視
• つみたて投資枠:満額(年間120万円)
• 成長投資枠:未使用 or 少額のETF
【バランスタイプ】安定+攻め
• つみたて投資枠:年間60〜120万円
• 成長投資枠:高配当株・ETFに年間60〜180万円
【積極タイプ】成長株チャレンジ
• つみたて投資枠:年間40〜60万円(インデックス)
• 成長投資枠:成長株やテーマ株に年間200万円以上
💡 ポイントは「生活防衛資金を確保したうえで、無理のない配分」を決めることです。
シミュレーション例
条件
• つみたて枠:月5万円(年60万円)を年利5%で運用
• 成長枠:年100万円を年利6%で運用
• 期間:20年間
結果
• つみたて枠 → 約1,980万円
• 成長枠 → 約3,207万円
• 合計:約5,187万円
非課税効果により、課税口座に比べて数百万円以上の差が出る可能性があります。
今日のまとめ
• つみたて枠は安定・分散、成長枠は攻め・高成長が得意
• 初心者はつみたて枠を軸に、成長枠は少しずつ挑戦
• 枠の使い分け次第で、長期的な資産形成スピードが大きく変わる