■ 「わからない」が怖いのは、私たち全員一緒だ

「投資ってギャンブルみたいで怖い」
「NISAとかiDeCoとか、名前は聞くけど内容がチンプンカンプン」
「AIとかDXって、結局何をすればいいのかわからない」

マネーもデジタルも、話題には上がるけれど、
「わからない」が先に立って、一歩を踏み出せない。
そんな感覚、あなたにもありませんか?

実はこれ、特別なことではありません。
「知らない」→「怖い」→「避ける」という流れは、ごく自然な心理反応です。

ですが、それをそのままにしておくと、
知らないことは一生“遠い世界”のまま。
そして時代だけがどんどん先に進んでいきます。

■ 知らないことに触れると、脳が一瞬フリーズする

私自身、最近になってマネーリテラシーを学び直し始めました。
制度、仕組み、専門用語のオンパレード。
初めて触れる言葉ばかりで、正直、毎回頭がパンクしそうです。

けれどこの感覚、どこかで味わったことがある……
そう、それはデジタル知識に初めて触れたときと、そっくりでした。

  • API?クラウド?…何それ?
  • ドルコスト平均法?インデックス投資?…ちょっと待って

「よくわからない言葉」が出てきた瞬間、思考は止まり、
検索しても余計に混乱し、進もうとする気持ちがくじかれる。
これ、完全に“初学者あるある”です。

■ 共通するのは、「理解までの道筋が見えにくい」こと

マネーもデジタルも、ある程度知っている人にとっては「基本」の話。
でも初心者には、その“基本”がとんでもなく高い壁に見えるものです。

その壁の正体は、単に知識が足りないからではなく、
「どうやって理解していけばいいのか、道筋が見えない」こと。

そして、意外にもこの構造は非常によく似ています。

共通点デジタル領域マネー領域
専門用語が多いAPI、クラウド、UI/UXNISA、iDeCo、分散投資
体系的な学習が必要基本設計→運用→改善資産設計→商品選び→運用
「怖い」と感じやすい技術の進化に置いていかれる損失のリスクがある
正解が一つではない実装手法は多様投資スタイルは人それぞれ

■ 「知らないこと」に優しくなれる人が、強くなる時代

このシリーズでは、私自身が「わからない」を抱えながら、
マネーとデジタルを学び直していく過程を記録していきます。

目的は、“専門家になる”ことではありません。
日々の意思決定に「使える知識」を、自分のペースで身につけていくこと。

そしてもう一つ大切なのは、
「知らないことに出会ったとき、どう向き合うか」。

今は何でもAIが答えてくれる時代ですが、
“問いを持てる力”と、“調べながら前に進む力”は、これからのビジネスパーソンに不可欠です。