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最近ちょっと気になったニュースです。
農水省が農薬や農業資材の市場に自由競争を仕掛けて行くようです。

農水省は、全国の業者が販売する農薬や肥料など生産資材の価格を一覧で表示し、販売業者を比較できるウェブサイトを立ち上げる。インターネット上で家電などの価格が比較できる「価格ドットコム」の資材版で、2017年夏の稼働を目指す。割引や配送エリアも発信し、農業者が少しでも安く調達するのを後押ししたい考えだ。(日本農業新聞)

https://www.agrinews.co.jp/p38541.html

凄いニュースだと思いませんか。

国は許認可系の管理は必然ですが

市場介入はタブーかグレーとの思いが有りましたが
農家保護の政策の一環として本気を出して来たようです。

方向的にはすごく良い流れかと思いますが
気になる部分が有ります。

「農業資材の価格.com版」

価格購入の比較サイトの推進?と言うのがシックリ来ません。

確かに、同じ商品を安く買えて経費が抑えられると
生産者は喜ぶと思いますが。

では目的が
安い商品を選ぶ行為を推奨するのか?

これは多分、一つの側面かと感じます。

農薬や農業資材はすごく複雑な流通と用途技術が有り
安いから「ポチッ」購入、配送とはならないでしょう。

amazonや郵送の様に一箱とかのレベルで無く
トラックで何トンと言うレベルが一般です。
地域の流通会社や販売会社との流通の関係も出て来るでしょう。

本当に生産者が必要としているのは金額なのか?

この部分が重要な面かと考えます。

必要なのは正確な情報で有り、現場の生の声かと思います。

農薬や農業資材には、計画購入と言う側面と緊急購入の側面が有ります。

特に最近の異常気象が定常化している昨今
緊急での対策のために購入する機会が増えて来ています。

その際の優先順位は価格では無く情報ですよね。
「この様なトラブル時は何を使用すれば良いか?」
「どの様なタイミングでどの様に使用すれば良いか?」
「本当に効果が有るか?経験者の意見が聞きたい」

土男と弊社が考える生産者が欲する物は
篤農家さんの技術や経験者の情報が最重要と考えます。

現在、弊社で検討中の農業系コミュニティサイトですが
価格.com的な値段評価では無く、
農薬や農業資材の口コミとしての使用感や使用結果のサイトを構築しています。

販売や価格を目的にすると、市場は混乱します。

先ずは情報コミュニティです

その結果、同等機能で安い商品や価格競争が産まれるのが流れと思います。